明月谷灯台日録



禅寺のおもてなし

円覚寺の講中齋に行って来ました。
講中齋というのは、円覚寺の修行道場である僧堂が、日供などで支援している人を招いて、お食事を出したり、法話をして下さる行事。
お寺支援感謝祭という感じかな。

お食事は、全て雲水(修行僧)の方の手作り。胡麻の味わい深い胡麻豆腐も美味しかったし、グリンピースご飯も野菜汁も、身体に良い優しい味で、心身が癒されました。

お食事が終わった後は法話、というスケジュールなのだが、その間の時間、御膳を下げたり、法話の準備をしている間、円覚寺の境内を案内して下さる。
食事の後のちょっとした散歩は嬉しい。爽やかな初夏の庭を堪能し、舎利殿の建築の説明を受け、雲水の方の修行の様子を見ることが出来、かなり有意義。
これは、本当のおもてなしだなあ。周到な準備、客に心地よい気配り、客の経験を豊かにする付加価値。

お食事、境内のご案内、法話、お施餓鬼の法要。禅寺の最高のおもてなしを実感出来た、有難い一日でした。

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# by deepsea78 | 2011-06-09 20:41 | 茶の道

灯明

被災された方々、今も避難生活を送られている方々に、心からお見舞い申し上げます。
一刻も早く、安心した生活が送られますように。

計画停電の時は、我が家は燈明皿のキャンドルナイト。
使い残りの油に、木綿糸を浸して、灯りに。
地震で揺れたら火が消えるので、安心。ろうそくよりも長持ち。

中村一義の「ここにいる」を思い出した。

♪小さな灯り消して、真っ暗にしてみる。
すると解るよ、僕は、今ここにいる。
小さな灯り消して、みんな、何見える?
遠い先の自分がほら、今日に手を振る。
まだ大きな無限大が、みんなを待ってる。
闇を抜けるとそこは、優雅な今日だ。

今の私に出来ることから、やってみようじゃないか。
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# by deepsea78 | 2011-03-25 23:25

MADOVAと手袋

先日は初釜。
お茶のお稽古の新年の集い。
普段のお稽古では会えない他のクラスの先輩方に会える機会。
社中では、私が一番下っ端なので、先輩方の御点前や、着物の着こなしを見れるのは楽しい。

今回の私の発見は、MADOVAの手袋は、着物と合うということ。
とても寒かった日。澄み切った空に、風が冷たく、着物にも手袋が必要。
MADOVAは、フィレンツェの手袋専門店で、以前にnakaちゃんに貰って以来私の一番の手袋。
手首まですっぽり隠れる長さ、くったりとした革、指先を長く見せる(ような)細身の形。
イタリアの手袋がこんなに着物に合うとは発見。
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# by deepsea78 | 2011-01-28 22:19 | 茶の道

傑作さがし

なぜ、これが傑作なの?

ちょっと変わったタイトルの展覧会に行ってみた。

ブリヂストン美術館
コレクション展示:なぜ、これが傑作なの?
2011年1月4日〜4月16日

ブリヂストン美術館所蔵の作品から、選りすぐりの12点を並べ、他の所蔵150点と合わせて、作品が傑作と呼ばれるゆえん、傑作とは何かを問うもの。

作品に大切に敷かれた綺麗な色の布のようなパネルと、少し長めの解説文が特徴。
しかし、長めの解説といっても、事実をつらつらと書いただけで、これが傑作とのような説明は無し。
傑作を決めるのはあなた自身、なのだ。

目に入った瞬間、ふわーっと包まれる空気があったのは、モネのベネチア黄昏。
68歳のモネが奥さんと旅行に行ったベネチアでの風景。
黄昏の空一面のグラデーションと、運河に映るグラデーションが、なんかもう胸に迫る。夕陽を見るだけで胸がいっぱいになる気持ちと、運河の霧のような空気の粒一つ一つが染まって行く感覚に包まれる。

近くにはモネの他の作品もあるので比べられる。68歳のモネがベネチアでいかに心が動いたのか、伝わってくるような作品。

傑作とは何か、答のない問いだけど、自分の気にいったものが見つかればいいだけのことなのだ。
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# by deepsea78 | 2011-01-25 20:20 | あじさい谷

深海の宇宙

ちょっと宣伝。

私の父が、読売新聞の取材を受けました。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kanagawa/feature/yokohama1293810922939_02/news/20110111-OYT8T00016.htm

深海で実験を行っていた父のキャリアを、こんな素晴らしい記事にしてもらいました。
タカアシガニの描写もうまく記事にして頂いた。
父はこんな仕事をしてたんだなと、この記事で改めて気づかされることもある。

ちなみに、このブログのペンネームdeepseaは、父の深海での仕事と関係してます。
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# by deepsea78 | 2011-01-13 21:32 | ♪持続可能

波葉in千葉

年末年始は、千葉の九十九里へ。
おせちに使う青海苔を買いに、地元のスーパーへ行くと、見たことのないもの発見。

「お雑煮セット」

青海苔と同じような袋に、鰹節や青海苔など色々混ざったふりかけのようなもの。

ふりかけだけで「お雑煮セット」?
ネーミングが気になる私は、これだけでお雑煮!これさえあればお雑煮!という、意気込みを感じ、手にとって見ると、

はばのりとは、昔から千葉県九十九里浜を中心に、はば(波葉)入りお雑煮を正月に食べると、その一年は「はばが利く」、「人間的にはばが出る」といわれているもの。

九十九里浜に昔から伝わるお正月の縁起物。
焼いたはばのりの他に、鰹節、焼き海苔、
青海苔が入っている。

元旦に作ったお雑煮に、はばのりをかけてみる。
これは美味しい!
青海苔の香りと昆布のような波葉の味がよく合う。
我が家はすっかり気にいって、お雑煮の他、焼いたお餅にまぶしたり、和風パスタにのせたり、波葉を堪能。万能な波葉。

また見つけたら買いたい。でも、このネーミングからすると、年末にしか出回らないのかも。
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# by deepsea78 | 2011-01-10 00:01 | ♪料理

へうげもの

へうげもの/山田芳裕

最近読みふけてる漫画。
織田信長、豊臣秀吉に仕えた、武士で茶人の、古田織部のものがたり。
千利休の弟子で、後に織部焼を創始する大茶人。
私が習っている遠州流の小堀遠州は、古田織部の弟子だ。

美しいものに出会った時の、織部の躍るような心が、どーっと伝わる。
擬音もまた良し。

武士ながら、数奇(芸事など、ここでは茶の道)に傾倒し、深く、自由に、自分の感性に正直に、茶の道を切り拓く織部。

歴史の大きな流れと茶道が関わっていくのも面白い。

のだめカンタービレ以来の気持ちなのが、ぜひ実写化してほしいところ。
実写版は見たくない本もあるけど、のだめは、漫画が傑作ながら音楽が鳴り響くのも見てみたい気持ち。
へうげものも、漫画ですでにその世界は完成されてるのだけど、数々の名物や、美しい茶道具を実写で見てみたい。

しかし私、擬音系漫画好きだなあ。
モキュも、ゴゴゴゴゴも、ぎゃぼも、はにゃあも。
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# by deepsea78 | 2010-12-08 23:44 | 茶の道

続・チーバの形の千葉県

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先月ブログに書いたチーバ。
めでたく、国体のマスコットから、千葉県のキャラクターに出世!

千葉県の形の不思議な生き物というコンセプトも良いし、
何より、シンプルなのにキュートなのが良い。

写真は、弁理士の日フェスタのチーバ。
出世前だけど、地道に仕事してたのね。

しかし、チーバと一緒だと、
日本弁理士会のキャラクター「はっぴょん」、奇妙なキャラだなあ。
前から思ってたけど、なんかユーレイっぽい。





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# by deepsea78 | 2010-11-10 08:05

チーバの形の千葉県。

チーバの形の千葉県。

千葉国体のマスコットキャラクターがいい。

チーバという名前の、赤い色をしたキャラクターで、
犬のようだけど、国体のウェブサイトに
よると、「好奇心旺盛な不思議な生き物」。

http://www.kokutai-2010chiba.jp/room/profile.html

横からみると千葉県の形をしていて、シンプルながら、
可愛い、とても良くできたキャラクター。

ご当地ゆるキャラもいいけど、ゆるくない、きちんと作られた
キャラクターの方が魅力だな。

作者は坂崎千春さんという方で、Suicaのペンギン
も制作した方とのこと。なるほど!
Suicaも、チーバも、シンプルだけどインパクトはあるし、
誰にでも覚えてもらえるキャラクター。
込められたメッセージもある。

今日で終わってしまう千葉大会。
チーバくん、是非、これからも千葉県のキャラクターでいて。
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# by deepsea78 | 2010-10-25 20:14

かけこみ寺の蒔絵

東慶寺で蒔絵展。
ちょうど、染色家の方に組み紐の話を聞き、組み紐がついた鉄線の蒔絵箱を見に行った。
私の好きな鉄線の花の蒔絵で、しかも美しい組み紐がついてるなんて、これは行かないと。

東慶寺の住職であった天秀尼は、豊臣秀頼の娘で、蒔絵箱など多くの調度品が東慶寺に残っている。
今回の展示は、天秀尼の調度品以外にも東慶寺に残る蒔絵を含めた展示。

鉄線の蒔絵は素晴らしく、大きなつぼみや、フワッと咲き開いた花が描かれ、また、箱の隅にほどこされた彫りのピンクがなんとも上品で、かわいらしい。
附属の組み紐は、このピンクと白のグラデーションで、複雑な編みが美しい。
幾何学模様は、まるで近代の作品のよう。組み紐の模様は、時代を超えるのか。

そして、心に残ったのが、葡萄蒔絵の聖餅箱。
聖餅箱は、キリスト教のミサで使う、パンを入れる容器。
蓋には、イエズス会のマークと、花形の十字。
本体の側面には、ふくらかな葡萄を描いた金蒔絵。葉のあちこちに、螺鈿がきらめいている。

桃山時代の作風らしいが、なぜ、東慶寺にキリスト教の聖餅箱があるのか、その由来は不明。

天秀尼の持ち物かも不明。
東慶寺の尼さんは高貴な人が多かったから、誰かの調度品なのか、それとも、お寺に駆け込んだ人が持ってきたのか、全ては不明。
ミステリアス。

でも、かけこみ寺として知られ、多くの女性を助けた尼寺が、
異なる宗教のものも受け入れ、これまで大事に保管していた、その懐の深さ、慈しみの深さは、感じることができる。
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# by deepsea78 | 2010-09-24 12:48 | 茶の道


わたくしdeepseaが、いつか素敵な曲目解説と、思わず納得してしまう意見書を書けることを願って、日々思ったことを書き連ねていきます。
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